湧水は、「地下水が地表に現れるもの」とは言うまでもありません。
大泉井頭公園辺りでは、地下2~3メートルの地下水が地表に湧きだしています。
地表での標高差5~7メートルの傾斜の谷底に、井頭公園は位置しています。
流域から地下水が集まってきて湧いています。
その詳しいメカニズムについては、練馬区等の行政や、法政大文学部地理学小寺研究室の 調査・研究がありますが、
まだその詳しい全容については、謎が多いようです。
が、少なくとも、「表土」の下に「武蔵野・立川ローム層」が堆積し、
その下に「凝灰質粘土層」が堆積しているという基本構造は、ボーリング調査から分かっています。
ローム層は、水を透しやすい土で、降った雨は地下に染みこみます。
その下の粘土層で透水がさえぎられ、溜まった地下水は傾斜に沿って低いところに集まります。
この辺りは、地面を掘るとすぐに水が湧くということで「大泉」という地名もそれを良く表しています。