渇水が始まる初冬の心配から春の歓喜へ

渇水が始まる初冬の心配から春の歓喜へ

【川が干上がった】→【水が戻ってきた】→【豊富な湧水で命がはじけてる】
渇水が始まる初冬の心配から、冬の悲観へ、そして春の歓喜へ。
「あっ、たくさんいる!ホトケドジョウもギンブナも!」
かたや、生物たちのしたたかさというか、静かな命のつながりは、
私たち人間の素直な「驚き」と「喜び」を、あざ笑っているかのようです。
・・・『みんなの白子川』・・・を実感するばかりです。

『下水吐けの前、わずかに残った水の中で魚がヤバイよ!』

 

 

連絡のついた人で、鯉のエリアからバケツリレーで水の補給作戦。
公園の親子、川底で遊んでいた少年たちみんなが自然に集まってくれて、
黙々とバケツで運ぶ・・・。
ある女の子はバケツを運びながら、
『アタシ、遊びに来たのに、仕事してる・・・』と。
大笑い。

 

そのうちに、少年が、大きな石を持ち上げたら、ナントひっそりと湿気の中で命をつないでいるザリガニを発見。
次々に発見。動かないのもいた。元気なドジョウもいた。
もう、大騒ぎ。30匹ほど救出して、鯉のエリアに移した。

決して冬眠ではなく、水が日増しに減っていく中で安住の場所を石の下に求めたに違いない。
このまま雨が降らなかったら・・・と思われた。

理屈ナシで子どもたちは、湧水が欲しい、雨が欲しいと直感したと思う。
帰宅後の天気予報は「明日は雨」と。ホッとした。

 

源流に水が戻ってきました。
少し前までの干からびた川を忘れさせるような豊かな水量が、井頭堰からザーザーと音を立てて流れ落ちています。

 

▲カルガモ卵。このうちどれだけ育ったか?(2008年5月)

 

▲中島橋下のオオフサモ。外来種とは思えぬ美しさ。(2008年6月)

 

▲去年よりも増えたウキヤガラ。ススキに似ている。(2008年6月)

 

▲石護岸の継ぎ目から、「出たがっていた」湧水が溢れ出ている。(2008年5月)

 

▲雨に濡れた護岸のコケが美しい。(2008年6月)

 

▲危険なフェンスを越えないと川の調査ができない。扉が欲しい!(2008年6月)

 

▲雨ニモマケズ川に入って活動。(2008年6月)

 

冬の畑。
静かな大地。
春から2回、キャベツを育てながら
たくさんの雨を浸みこませた南大泉一丁目あたり。
白子川の湧水は
こんな練馬らしい風景と、確かに結ばれている。

(2008年12月)

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